夏の空~彼の背中を追い掛けて~
そこから外を見ると、薄暗い中に白いバイクが目に入る。
あっ、俊ちゃん♪
ホントに来てくれた♪
「紀香、行って来るね!なるべく早く帰るから」
「うん、行ってらっしゃい♪」
笑顔で見送られ、私は飛び出す様に家を出た。
「俊ちゃん、会いたかった…」
私はバイクに寄り掛かる俊ちゃんに、そっと抱き付いた。
「俺も会いたかった…」
小さく囁くと、俊ちゃんはギュッと抱き締め返す。
まさかこんな事を言ってハグまでして貰えるなんて、嬉しすぎる♪
もう、これだけで大満足だよ。
「遅くなるから、行こうか」
俊ちゃんはバイクに股がり、車体を傾ける。
T○-Rに乗るのは2回目だけど、もうサッとそこに座れる。
背中にギューッと抱き付くと、バイクはゆっくり発進した。