もらう愛=捧げる愛
トイレを出てテーブルに戻り、


「友達がどうしてもの急用だって言うから…。あたし、今日はこれで帰る、ね?」


「じゃあ、送ってくよ」


「ううんっ、いいの。これ、食事代。昼抜きにさせちゃったの、あたしのせいだから」


「誘ったのはボクだから、いいよ」


「だけど…」


「じゃあ、次は初音さんが奢って?」


「次…?」


「うん。また食事、どうかな?」


「フフッ。うん、じゃあまた今度。その時はあたしが、ね?」


「うん」


レジでお金を払って、揃ってお店を出た。


あたしはすぐにタクシーをつかまえて、


「じゃあ、また明日。仕事で、ね?」


と言って、ハルくんに小さく手を振る。


「うん、また明日」


甘いハルくんの笑顔と別れて、あたしは家へ。


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