愛する人。




――――――――……
―――――――――――……




 紅葉が終わり、寒さが厳しくなってきた頃。



カラカラ…

「裕太にぃ」



 卒論で忙しくなった俺は、3週間ぶりに裕太にぃに会いに来た。



「…蓮くん」


 すでに、体力が無くなってきてる裕太にぃ。

 ベッドが少し立ててあって、そこに寄りかかりながら窓を見ていた顔を、こちらにゆっくり向ける。



「裕太にぃ…」


 いつもよりも一層儚い笑みで俺を迎え入れてくれた。




< 283 / 440 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop