愛する人。





「さっきまで、優子もいたんだ」



「……知ってる」




 そう。

 確かに10分前まで彼女はここにいた。


 それを知っていて、あえて会わないようにズラしたんだ。




「ふ…っ ……蓮くんは、相変わらずだねぇ…」




 真っ白な肌に、赤い唇を引き上げて。



 その姿に、美しいと……


 本気で思った。




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