亡國の孤城 『心の色』(外伝)
…そうかもしれない。
………そうだ。
………そういえば俺は……。
「―――………彼も貴方も、そして私も………………………………………あまり、笑わなくなりましたね…」
その日の夜も、また夢を見た。
懐かしい、懐かしい………昔の…。
昔の、セピア色の夢。
色褪せたセピア色は、また更に、色褪せていた様に思えた。
―――…昔、という存在が、時間を重ねるにつれ………消えていく。
………煙草の、煙の様に。