使者の黙示録
車が目的地に到着して、2人のシスターは郵便局へ向かって足を進める。

アーケードを通り、郵便局で用事を済ませて再びアーケードへ戻る少女たち。

ここまでは、いつもどおりだった。


だが、今回はここから様子が違ってくる。

中央公園のある広場に出るまでに

アーケードの左側の横に抜ける道に、シスター・マヤは入り込む。

いつものルートと違う。


「シスター・マヤ?」


メグは、自分の手を引っ張っているシスター・マヤにつぶやく。

だが彼女は何も言わずに、さらに次の角を左へ折れて、人けのない路地に入り込むのだった。

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