使者の黙示録
「マザー・アミコ、どうかなさいましたか?」


修道院のマザーの呼びかけに

しばし放心状態になっていたマザー・アミコは、ハッと我にかえる。


「マザー・アミコ、顔色が悪いですよ。大丈夫ですか?」

「ええ、大丈夫です。ちょっと、あの方のお話に驚いただけです」


そう言って平静をとりつくろう彼女の心臓は

早鐘を打つように、胸に鳴りひびいている。


地獄を思わせる苦しみは消え失せたものの

心に刻まれた死の恐怖は

おいそれと、彼女の心臓を平常に落ち着かせることを許さない。

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