使者の黙示録

・冥界の門

(この大事なときに、あんな所で何をやっているのだ、あの男はっ!)


教えてもらったホールを3つとも回ったものの、団司を捕まえることが出来なかったルゼは

愕然となりながら、一旦アーケードの元の場所に戻ろうと考える。


来た道を引き返すよりも

このまま道路沿いに歩道を進み、公園の入口からアーケードに向かった方が早いと聞き

その足を公園に運んだルゼだった。


すると、休日でもない昼の、この時間に

いい歳をして、見るからに無職だと思われる男が

ベンチに座ってアホ面を天に向けている姿が、ルゼの目に飛び込んでくる。

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