使者の黙示録
彼ら2人が女性の前まで来ると

その女性が穏やかに微笑む。


「いらっしゃい」


外国人のように思えた彼女が話す言葉は、ふつうに聞こえる日本語だ。


「こんな所で、何をやっているんだ?」

「占いだよ」

「ほう、面白そうだな」

「占ってみようか? それなら、前金で…」


女性が金額を告げると

男の1人がその金額を彼女に渡して、占いが始まる。

下を向いたままで顔を上げることのない彼女の、最初の話に

占いというものを全く信じない彼らは、早くも驚かされる。


「あなたは、とても危険な仕事をしているね」

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