狼様の愛のカタチ理論【番外編】




「あ、なんて…噂をすれば来た」


「…ぇ?」


き、来た?


呉羽さんが話すと同時に門がキィーと音をたてながらしなやかに開き


不思議な空気と共に二人の男性が姿を表した


「………」


サラッと長い黒紫色の髪を一つに束ね、クールな雰囲気の男性


そしてもう一人は銀色の髪をゆるく無造作に結び、大人っぽいような親しみ安い雰囲気の彼



どちらも、やはり驚くほどかっこよくて視線をわずかに反らして呉羽さんを見ると


彼は二人に向かって軽く手をあげる



「紫音(しおん)、海鈴(かいり)」


「「……??」」


呉羽さんの声に反応した銀色の彼が私達をみつめニコリと笑いながら駆け足で近寄って来た



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