恋する*spring~春をうられたわたし~【完結】
リビングに行ってみる。
静かにドアを開け、中を確認。
ソファーの方を見ると、ユリは膝を抱えて座っていた。
やっぱりここか……
声をかけようと思ったけど、ユリが泣いているのに気がついた。
なぜ泣いてる?
いつからだ?
やっぱり昨日は早く帰るべきだった。
ずっと見ていたけど、泣き止むこともないし、俺に気づくこともなかった。
そして、6時を過ぎたころ、ようやく重たい腰を上げたユリ。
ゆっくりとこっちを振り返った。
そして、ユリは俺と視線が合い、固まった。
俺が近寄ると、後ずさるユリ。
でも、俺は逃げられないように手首を掴み、抱きしめた。
「何をそんなに悩んでる?」
話してくれ………
「なんでもない………」
「嘘つくな……
お前水族館に行った日から……いや、それより前からおかしいぞ」