恋する*spring~春をうられたわたし~【完結】
「翡翠、お昼何食べたい?」
ユリがしばらくしてから聞いてきた。
「……ハムエッグ」
密かに好きな食べ物。
それもユリが作ったやつがいい。
ユリは吹き出しそうになるのを我慢していた。
肩が少し奮えてる。
馬鹿にしてんじゃねぇ……と言う前にユリがベッドを出た。
「わかった。
じゃあ作ってくる」
俺も起きてベッドから出た。
「まだ寝てていいのに」
そのことに気がついたユリが言った。
「いや、いい」
少しでも一緒にいたいんだよ。
そう思いながら、飲み物を取るため冷蔵庫を開けた。
ん?なんだ?
手に取ってみると、綺麗にラッピングされといた。
中はわからない。
ユリは"しまった"とでもいいそうな顔で俺と俺が手に持っている物を見ていた。
「ユリ……これ………」