ロシアンルーレットⅢ【アクションコメディー】
燃料切れ間近を知らせるランプが点灯していたため、ガソリンスタンドに寄った。


給油は客がセルフで行うという、店員が怠けるためのシステムのお陰で、料金は割安の店。



給油口にノズルを突っ込んでレバーを握り、振り返って計量機メーターの数字が目まぐるしく変化するのをジッと見詰めていた。


と、数字の横に、背後から俺に向かって歩いてくる何者かの姿が映った。

そいつは、ジャケットの懐に右手を突っ込みながら、グングン近づいて来る。



また出た……。



今俺、乃亜と一緒にいるから、乃亜も守らなきゃなんねぇし。

何が、『自分の命守ることにだけ専念しろ』だよ、ペテン野郎谷口め。



けど、ペテン野郎谷口の『捨て駒なんか、二人も三人も用意できるかよ』発言は信用しようと思う。

ご都合主義の楽天主義者な俺。


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