赤い下着の主

 優が本格的に責めだすと、玉置の声が部屋に響く。

 その声を聞くことも、美しい顔が歪むのを眺めるのも、このベッドに上がることを許された者だけに与えられた歓楽。

 恐らく脱毛が施されている腕や脚、陰部は大人の女性である引導。

 触れていて心地良い。

 余計に興奮を煽られる。

 優の手を握る玉置の握力が強くなると、そろそろであるというわかりやすい合図だ。

「イキなよ、先生」

「やっ……」

「嫌なの? やめる?」

 首を横に振る。

 余裕がないのか、言葉にはしない。

 最高に可愛い。

 この時だけは、俺の先生。

「じゃあ、イッて」

 俺を感じて――……

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