赤い下着の主
それからしばらくは玉置と顔を会わせることもなく、まるで何事もなかったかのように二学期を迎えたのが先月のこと。
始業式の日に体育館で見かけた玉置は、相変わらず長髪をシュシュで結い、バッチリ化粧を施し、キリッとした顔で姿勢良く立っていた。
ストライプのワイシャツの中には、やっぱりあの赤い下着が……。
優はクラスの列の中で、そんな妄想を膨らませては興奮を治めることに苦戦した。
自分の視線に玉置が気付いていませんようにと、心の中で願いながら。