赤い下着の主

 次第に職員室は騒がしくなっていき、教頭の合図で職員会議が始まる。

 しかし、今日はいつもと違った。

「新聞で読んだ方もいらっしゃるかもしれませんが……」

 という前置きで始まった、校長の話。

 何とかという高校で、男性教師が女子生徒に猥褻な行為をはたらいたとして懲戒免職されたそうだ。

「この学園でそのようなことは一切ないと確信しておりますが……」

 美奈実は話の長い校長にまっすぐ視線を向けながら、内心は手に汗を握るような思いだった。

 自分が梶原にしたことは、これに当たるのではないか……。

 もしかしたらその女子生徒と男性教師は本気で思い合い、付き合っていたのかもしれないが、学校や社会でそんなことは関係ない。

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