赤い下着の主


 夏休み気分も抜け、制服も冬服への移行が始まった9月下旬。

 夏服の上にベージュのニットを着るようになった優が、最寄り駅で懐かしい友人に会い、そのままファストフード店で喋り倒した帰り道。

 この日が集めているマンガの発売日であることに気付いた優は、近くの本屋に立ち寄った。

 迷うことなく新刊コーナーで目当ての単行本を取り、レジへ向かう。

 すると、そこに見覚えのある後姿があった。

「先生?」

 そう、玉置美奈実である。

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