赤い下着の主

 そのプレッシャーに加えて、今日からは梶原との関係が知られるのではという不安がのし掛かる。

 余計な精神的苦悩は、美奈実を容赦なく疲れさせた。

 そして迎えた、放課後。

 数週間先の予習をして、授業で使用するプリントなどを作成し、やっと下校。

 前職より楽だといっても、やはり疲れることは疲れる。

「それではお先に失礼します」

 残っている同僚たちに挨拶をして職員玄関から外に出ると、秋風の吹く外は真っ暗になっていた。

 結局今日一日、多少疲れはしたが、梶原の姿を見ることもない平穏な一日だった。

 ……そう思ったのに。

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