憧れの彼と恋する方法
「あはははっ!すげ~面白いリアクション!」
助手席のその人は、声を出して笑っている。
そんな、面白いって…。
こっちはめちゃくちゃ恥ずかしいし。
「今日もう1人いるって言い忘れてました。そんなに驚きました?」
後部座席のドアを閉め、運転席に乗り込みながら竜司君が言った。
「驚くに決まってます!私はただのしがないヘアメイクで、一般人なんだから!」
少し怒った口調でそう言うと、2人は揃ってまた笑い出した。