憧れの彼と恋する方法
その後、私の気持ちは少しだけモヤモヤしていたけど、美味しい食事や尽きない話で盛り上がった。
そして2時間たっぷり楽しんだ私達は、お店を出て車に乗り込んだ。
「本当にいいのに、すいません…」
時間が遅いからと、私の家まで送ると言ってくれた竜司君。
「久々なんか楽しかったな~」
両腕を上げ伸びをしながら海人君がそう言った。
「今日思ったんだけど、海人君ってテレビのイメージと全然違うよね」
「そう?どう違う?」
「もっと静かな人かと思った。クールって言われてるし」
「あ~よくそれ言われる。実際はこんなもんよ」
イメージとは違ったけど、凄く話しやすくて気さくな性格。
明るくてつっこみが鋭くて、たまに凄く厳しい事をズバッと言ったりもする真っ直ぐな人。
海人くんと会えた事も、私にとっては宝物だ。
「じゃーまたな!撮影頑張って」