憧れの彼と恋する方法
「竜司君からは結構連絡くるの?」
「うん、たまにメールとか電話とかで相談受ける」
「相談に乗ることは良い事だと思うけど、このままじゃまたお姉ちゃんになっちゃうよ」
分かってる。
分かってるけど、相手は竜司君なんだよ。
ただでさえ5歳も年が離れてるのに、恋愛対象として見てくれるわけない。
「私ね…、いいの。お姉ちゃんでも何でも」
下を向いたままそう呟いた。
「いいって?」
頑張っても無理だって分かってるから、だから…。
「側にいれればいい、相談相手としてでもお姉ちゃんでも…側にいたいんだ」