憧れの彼と恋する方法
「で、どうするんだ?買うのかい?」
「でも私…、お金あんまり持ってないし」
「お金で買えるとでも思ったのかい?
売るって言ってもお金を取るわけじゃない」
「え?じゃーお金払わなくていいんですか?」
「ああ。その代わり」
その代わり…
まさか私の魂を…
とか言い出すんじゃ。
私の心を読み取ったかのように、ローズさんがニヤッと笑う。
「えっと、やっぱり遠慮して…」
「安心しな。別に心臓を置いていけなんてくだらない事言わないよ。
ただ……」
「ただ…?」
「その世界を与えるのは3ヶ月、期間限定だ。
もしその間に願いを叶えられなかったら……」
あまりにも不思議な言葉だった。
最初から不思議な事ばかりだったけど…。