憧れの彼と恋する方法

私の足は無意識にアーサーへと向かっていた。


もしかすると、もうローズさんも…。

そう思っていたけど、あのお店はまだ其処に在った。



「ローズさん!居るんですか!?」


必死に呼びかける。


「毎回毎回、うるさいね」


いつもと同じ、ローズさんが奥からゆっくり出てきた。



「もう終わっちゃったんですか…!?本当に、もう…」


「…そのようだね」


「私、まだもっと竜司君と話がしたいんです!
もう会えないなんて、そんなの…」


ローズさんに抱きつき、泣きながらそう訴えた。



「ちょっと落ち着きな」


ローズさんは私の両肩に手を置いて、私の目を見た。


「だって、私…」



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