憧れの彼と恋する方法
「これからやり方を説明するから、よく聞きな」
私は緊張しながら、ローズさんの言葉に耳を傾けた。
「そのオルゴールの蓋を開けて目を瞑り、叶えたい願いを心の中で強く願う」
私は言われた通り、オルゴールの蓋を開け目を瞑る。
そして願った。
強く…強く…。
「・・・・・」
願い終わった私は、チラッとローズさんの方を見る。
するとローズさんは椅子に座り、また読書を始めていた。
「…え?これだけ?」
「そうだよ。簡単だろ?」
まぁ、簡単だけど。
もっと呪文とか何か色々あると思ってた。