憧れの彼と恋する方法
ローズさんは私の体を優しく起こし、大きな椅子に座らせてくれた。
「ほら、飲みな」
温かい紅茶を差し出された私は、それに口を付ける事無く喋り始めた。
「ローズさん!聞いて下さい!
あの日この店を出た瞬間、竜司君に話しかけられて、何話したか全く覚えてないけど…。
それで舞美が突然女優になってて、私はそのヘアメイク担当で、いきなりスタジオに連れて行かれてドラマの撮影が始まって!
そこに竜司君もいて、いっぱい有名人がいて!
それから、えっと…」
「ちょっとストップ!そんな一気に言われてもあんたが何言ってるのか全然分かんないんだよ。
もうちょっと落ち着いて喋りな」