憧れの彼と恋する方法
ローズさんは、興奮して立ち上がった私の肩に手を置き座らせた。
「じゃーなんだい?」
「え?」
「あんたは、その舞美って子が女優になったら嫌なのかい?」
「そんな!嫌なわけない!だって、舞美が頑張ってた事は私が一番よく知ってるんだから!」
「じゃーヘアメイクの仕事をするのが嫌?」
「嫌じゃないです。むしろ凄く嬉しかった」
「だったら、竜司とかいう子に会いたくなかったのかい?」
「会いたかったに決まってます!」
ローズはやれやれ、という表情をして私の顔を見た。
「それなら、どこに問題があるって言うんだい?」
確かにそうだけど、でも変だよ絶対。