憧れの彼と恋する方法

「俺も見習わなきゃな。初主演だし、プレッシャーとかもあって…」


そこまで言うと、竜司君は立ち上がり再び私の前に立った。



「岡崎さんも頑張る事は良い事だけど、頑張り過ぎて体壊さないで下さいね」


そして、手に持っていた栄養ドリンクを私の目の前に差し出した。


「これ、めっちゃ効くんですよ!」


恐る恐る手を出しそのドリンクを受け取ると、竜司君はそのままスタジオへと歩いて行ってしまった。



竜司君と初めてあんなに沢山喋っちゃった…。


顔、全然見れなかったけど、これは夢じゃないよね。


3ヶ月限定とはいえ、今の私は本物なんだから…。

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