憧れの彼と恋する方法
「舞美さんに聞いたけど、岡崎さんドラマの仕事初めてなんですよね?」
「あ、はい。そうです」
竜司君を見れない私は、目の前の真っ白い壁を見ながら返事をする。
「緊張しませんか?不安とか」
「そりゃ…緊張しっぱなしですよ。
でも頑張らなきゃいけないんで」
「偉いですよね。舞美さんも言ってました、岡崎さんめちゃくちゃ頑張ってるって」
手に持っているドリンクを一口飲んでそう言った竜司君の言葉に、私は声を出さずに首をブンブンと横に大きく振った。