憧れの彼と恋する方法
その場で首を傾げていると、今度は水を飲みながら歩いて来る竜司君の姿が見えた。
昨日の今日で少し気まずい感じがするけど、竜司君はそんな私の事はお構いなしに笑顔で近づいて来る。
「おはようございます、昨日はどうも」
「いえ、こちらこそ」
昨日2人きりであんなに沢山喋ったのに、まだ真っ直ぐ竜司君の顔を見ることが出来ない。
手や足を見るだけでもドキドキして、声を聞く度に胸がギュッてなって、顔を見てしまったら倒れそうになるんだよ。
今の私は、まるで初恋の相手と話をする中学生のようだ。