憧れの彼と恋する方法
この日のロケが終了したのは、夜中の2時。
さすがに辛い。
眠い目をこすりながらタクシーで帰宅した私は、その足で一直線にベットへと向かった。
「あー!疲れたー!!」
バサッと仰向けに倒れこむ。
多分このまま目を瞑れば、3分も経たないうちに爆睡だな…。
「ピピピッ…ピピピッ…」
目を瞑りながら、ベットに転がっている携帯を手探りで見つけ出す。
「…はい」
有り得ない程低い声。
「あれ?寝てました?」
この声…
さっきまでの眠気が嘘のように、ガバっと一気に体を起こす。