憧れの彼と恋する方法
竜司君の前に立ち止まり軽く頭を下げた。
「お疲れ様でした、今日は押さずにバッチリ時間通りでしたね」
「うん。今日は順調だったよ」
「あれ?なんか今日の服かわいいですね。俺そういうの結構好きです」
竜司君の言葉に、私の胸がキュンと締め付けられた。
『かわいい』という言葉は、本当に不思議。
たとえ「服が…」だとしても、その魔法の言葉だけで私はもっと頑張れるような気がするんだ。
竜司君の発する言葉の1つ1つが私にとっては大切な宝物。
いつかその声を聞けなくなったとしても…。