首(外道×貴族)【BL】
「ああ、ったく面倒くせー坊ちゃんだよなあいつは!」
「!!」
すでに力なく地に膝をついて、
息を上げているルカスのベルトは後ろから回った手にがちゃがちゃと強引に外され出した。
感じた不安は痛みへのもの。
「よせ・・・っ!」
「急ぎだ、耐えろ」
「イッ・・・!ぁ」
何の前触れもなく、入れられた指。
涙を流す前に息が止まった。
動物のような体勢で、上半身を支えていた腕が折れ、顔と地が接近する。
「さすがに無理か」
「・・・ッ」
便利な道具の使い道を、探すような口ぶりに目頭が熱くなる。
「・・・何だと思ってる」
「あ?」
「俺を何だと思ってる、都合が良いのはわかるが、
 せめて人として扱ってくれ」
「・・・扱ってるぜ」
「ッひ・・・ぁ?!」
「ほら、ちゃんと興奮してるだろ、
 俺は人外に精液垂らす趣味はねぇ」
「ぁ・・・ぁ、は・・・」
ぬめりは恐らくキケロの先走りで、
濡れれば確かにものを受け入れられる穴であるが、
ルカスのほうの準備は一切整っていなかった。
「アぁ・・・!あ!」
熱く濡れたものがぐいぐいと、入ってくるのでその圧力に汗を掻く。
着たままのシャツが肌にピタリと付いた。
「痛っ・・・ぅ、や・・・」
弱気に泣き声を上げた自分に絶望し、何度目かの後悔に襲われる。
「覚えていろ・・・!今・・・にッ・・・」
疲れて、諦めた心はなかなか計画を練らない。
反逆心はある、解決策がない。
「やめ・・・ぅぁ!」
ずる、と収まって、次に来るのは蹂躙だ。
「んっ・・・ク」
ぼろぼろと、零れる涙を見せまいと額を地に付けた。
使用されている下半身を上げたまま、
額は地に擦られ、あまりにも無様で、耳が赤くなる。
「っぁ、っア、・・・ぁは・・・ぁ」
声は意思を無視し上がる。
身体を繋げたのが五度目でも、心がこの無体に慣れることはない。
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