あんなやつ大嫌い
小鳥達の母親は、悪気なく子供を放置するタイプの人間だった。

父親は外資系サラリーマンだから、小鳥達が小さい頃から世界中を飛び回っていた。

父の出張に母もくっついて行ってしまう事が多々あった。

今なら問題はないが小さい頃は、斎藤家や瀬川家や小山家に預けられて過ごしてきた。

母は優しい人だし、父も娘思いの良い父親だと思う。

でも親としての根本的な事が出来ない、母の事はそんな大人だと思っている。

だから小鳩は女王様ながらも妙に寂しがりで、甘えたがるくせに、どこか冷静な面がある。

だから小鳥は姉に従順で、友達を大切にしていて、紫音に絶対の信頼を置いていて、駿を本当の兄の様に慕っていた。

「もう慣れたけどさ♪」

母が外に出るのは、父の居ない寂しさを誤魔化すためだと分かっているから。

「でも、進路よ?
それくらいは参加してほしいわよ、娘として。」

小鳥と小鳩は苦笑いを浮かべた。
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