あんなやつ大嫌い
「小鳥、好きなように生きれば良いのよ。
まだまだ若いんだし、これからいっぱい失敗すれば良いの。」

小鳩は料理を続けながら言った。

「大体小鳥は順調過ぎるのよ。
私なんか必死で三鐘に入学して、必死で勉強して…
ギリギリで卒業よ?
皆から好かれてた訳じゃないし。
それに友達だって少ないわよ?」

小鳩は苦笑いを浮かべた。

小鳩は美人でスポーツも得意で、こう言いながらも頭も良い。

でも小鳥達のように周りには恵まれず、ファンはいても友人と呼べる存在は少なかった。

「それでも駿と結婚出来た。
今はすっごく幸せ♪」

「…結局のろけ?」

「違うわよ。
つまりは多少失敗したって大丈夫ってこと。
だから、小鳥もたまには失敗するべきよ。」

「おねぇ…」

「何かあったら助けてあげるから。
だから、頑張りなさい?
自分の人生なんだから。」

小鳩の意外なくらい優しい言葉に、小鳥は黙ってしまった。

『失敗しろ』なんて言われるとは思わなくて、小鳥は妙に嬉しい気持ちになっていた。
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