あんなやつ大嫌い
ベスト8が懸かった試合ともなると、会場の空気も違った。

客席は両校の応援団で埋め尽くされ、一部カメラも入っている。

三鐘学園の生徒も多く、お手製の旗や垂れ幕が掛かっている。

客席の中には小鳥の両親と小鳩、美魅と璃里の両親、大将の両親、駿の両親、そして紫音がいる。

総出で応援に来てくれるのはありがたいが、プレッシャーは半端じゃない。

現に一年生は会場に入る前から、ガチガチに緊張している。

「リラックス、リラックス♪
大丈夫、いつも通りやれば良いんだから、ね?」

小鳥が優しく声をかけてもやっぱり緊張は取れないようで、荷物を落としてしまったりジャージのファスナーが外れなかったりと大変だった。

それもそのはずで、三鐘学園みたいな進学校には場違いな空気が漂っていた。

「だめだ…
レギュラーまでガチガチ。」

悠里が困ったように笑った。

「よしっ…
とりあえず外でアップしよう!」

小鳥は緊張なんか微塵も感じさせない笑顔で言った。
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