あんなやつ大嫌い
だが焦り始めたのはむしろ相手チームだったようで、接戦に終わった第四セットはかなりバタバタしていてミスも多くなっていた。

その分ミスが少なくなってきた三鐘チームの勢いはどんどん良くなっていた。

最終セットは一点一点の攻防戦で、三鐘が先に8ポイントを取ってコートチェンジになった。

「小鳥!」

悠里の素早いトスをライトから小鳥が打ったが、相手のリベロが見事にレシーブしてボールがエースに渡ってしまった。

前にいるのは小鳥と悠里とセンターの垣内で身長的には決して低くはない。

完璧なタイミングでジャンプをして、見事ブロックポイントを決めた。

だが、小鳥が着地するときに相手のエースの足が引っ掛かり、そのまま転倒してしまった。

会場に悲鳴にも似た叫び声が響いた。

左足首に激痛が走り、小鳥はそのまま立ち上がれずにいた。

「小鳥!?」

チームメイトが駆け寄り、駿はタイムを取った。

「小鳥、大丈夫!?」

「…ごめん、やっちゃった…」

駿に支えられてベンチに戻り、小鳥は痛みを我慢しながら靴を脱いだ。

「骨には異常なさそうだけど…
試合は厳しいな…」

駿は暗い表情で小鳥を見つめた。
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