あんなやつ大嫌い
小鳥が再びコートに入ると、会場に大きな歓声が巻き起こった。

けれど得点は8-13で、あと一点で相手はマッチポイントになってしまう。

「小鳥…」

悠里は嬉しそうに、でも心配そうに小鳥を見つめた。

「大丈夫♪
まだまだこれからだよ!
まずは一点!!」

小鳥が笑顔で声をかけると、悠里も他のメンバーも笑顔になった。

相手のサーブをリベロが受け、悠里がトスを上げて、小鳥がレフトから速効でストレートを打ち込んだ。

ジャンプの踏み込みも、着地にも痛みを感じない。

9-13になり、会場には割れんばかりの大歓声が響き渡った。

いける、これならやれると小鳥は嬉しくなって璃里を見つめた。

璃里は小さくピースサインを出しながら微笑んだ。

それからもトスが小鳥に集中し、時にはコンビネーションプレイでフェイントを仕掛けながらチーム全員で連続得点を奪い、とうとう13-13まで追い詰めた。
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