あんなやつ大嫌い
「…小鳥ちゃん、小鳥ちゃん。」

「起きて、小鳥ちゃん。」

体を揺すられて目を開けると、真っ白な天上が見えて消毒の匂いがした。

「…ここどこ?」

小鳥は寝ぼけ眼で璃里を見つめた。

「病院の処置室だよ。」

「小鳥ちゃん、ヒロくんに運ばれながら寝ちゃったんだよ?」

「子供みたいに寝ちゃったんだよ?」

「「大丈夫?」」

美魅と璃里は心配そうに首をかしげた。

「そうだったんだ…
うん、大丈夫。」

小鳥は起き上がると、かけられていた毛布をどけて左足を見た。

左足にはギプスのような固定器具がつけられていた。

「…これ、折れてないよね?」

「「うん、靭帯断裂してるけど。」」

「靭帯断裂!?」

「「…部分的にだったかな?」」

「そこ重要だよね!?」

美魅と璃里は不思議そうに首をかしげ、小鳥は不安そうに二人を見上げた。

「おっ、起きたか?」

「紫音!
私の足どうなったの?」

部屋に入ってきた紫音にすがり付くように小鳥が言うと、紫音は首をかしげた。

「小鳥に説明してないのか?」

「「…忘れたから。」」

美魅と璃里の無表情に、紫音は苦笑いを浮かべた
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