あんなやつ大嫌い
「美魅、分かった…
分かったから…」

小鳥も心配になって美魅をなだめようとするが、美魅は首を振ると小鳥を睨み付けた。

「小鳥ちゃんの悪い所だよ!?
自分が折れて解決しようとする事。
心配して相手の気持ちをなだめようとする事。
なにより、理解してるフリをする事!」

生まれて初めての美魅の怒鳴り声に、小鳥も璃里も目を丸くしていた。

「…ごめん、美魅ごめん。」

どうしたら良いのか分からずに、小鳥は動揺した気持ちを隠しきれなかった。

「謝れば解決するの?
そんなふうだからヒロくんも…」

美魅はそう言うと、うつ向いて黙ってしまった。

「私にはよく分からないけど…
でも今の関係が良くないことは分かる。」

「璃里…」

「小鳥ちゃん、ちゃんと考えて。
よく分からないけど、ちゃんと考えて。」
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