あんなやつ大嫌い
「あのっ!!」

「「何!?」」

体操服姿の生徒は、小鳥と大将に同時に睨まれて涙目になりながらうつむいた。

「か、勘違いなんです!
僕、男です!!」

体操服姿の生徒は、恥ずかしそうに顔を真っ赤にしながら叫んだ。

「は…?
えっ、えー!?」

小鳥が驚いて叫ぶと、男子生徒は驚いて座り込んでしまった。

「大丈夫かい、幸村(ゆきむら)くん。」

駿が慌てて駆け寄ると、幸村はコクコクと頷いた。

「アホはそっちだったな…」

「う、うるさいなぁ…」

小鳥はばつが悪そうに視線を反らした。

「さあ、皆座って。」

駿のすすめに、全員席についた。

駿はコーヒーを入れると、机に置いた。

「えっと…
まずこちらは一年の真田幸村(さなだゆきむら)くん。」
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