あんなやつ大嫌い
「そんなことはどうでも良いのよ!
要は幸村くんが強くなれば良いんでしょ?」

「どうでも良いとは何だよ!?」

大将が不機嫌そうに言ったが、小鳥は完全に無視して幸村を見つめた。

「幸村くん、ヒロに憧れるのは良いけどさ…
幸村くん自身が変わらないと意味ないのよ?
外見とかそんなの関係ない。」

「姉宮先輩…」

「強くなりたいなら努力しなきゃ!
いじめられるっていう現状を変えられるのは、幸村くんだけなんだから。」

「姉宮先輩!」

幸村は小鳥の言葉に、キラキラと目を輝かせた。

「幸村くん、大丈夫!
頑張ろう!」

「はい、姉宮先輩!
僕、頑張ります!」

小鳥と幸村は手を取り合って、嬉しそうに見つめあって笑った。

「…青春コントか?」

大将が呆れたように呟いた。

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