あんなやつ大嫌い
「…というわけ♪
私が思うに、ユッキーはヒロなんかより人気が出るんじゃないかな?
だって、可愛いし、頭良いし、なにより素直だし♪」

「…うん、そうだね。」

あれからまた一週間が過ぎた、放課後の教室。

「それよりさ、小鳥…」

「でも、すでに一年の女子からは人気あるみたいだった…
もしかして…
男子からのいじめって嫉妬とか!?
だから可愛いユッキーをいじめてたとか!?」

小鳥は頬を膨らますと、腕を組んで考えるようにうつむいた。

「…小鳥?」

「許せないよね!?
可愛いユッキーを傷つけてさぁ…
仕返し、そう仕返ししなきゃ…」

一生懸命考え込む小鳥の姿を見ながら、向かい合わせに座っている駿は大きなため息をついた。

「…そろそろ三者面談始めても良い?」

「へっ!?」

三者面談を本気で嫌がっていた小鳥は、話をそっちに持っていかないように必死だった。

「お義母さんは?」

「…駿ちゃんに任せるって言って、同窓会に行った…」

小鳥の呟きに、駿は困ったように額を押さえた。
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