VALEN-TINE
「何?何でっ哉多??」

哉多はあたしに抱きついたまま、離れない。
あたしは次第に緩んでいく哉多の手を無理やり剥ぎ取った。

「ごめんっあたしっ、、」

あたしはすぐに階段を駆け上がり、右手の手のひらで口を押さえた。


何がおきたの―――?


なんだかワカってはいけないことがオキタミタイ。


オキテシマッタンダ。


「へっ?どーいう、、」


開き直ってあたしは冷静に考えた。

けど、とうのあたしの頭は・・まわらない。

兄弟で愛し合ってることはいい事なのよ?
よく言う、あの心理的な話。
でも、兄弟で恋愛感情を持っては駄目だよ?
こっちは本当に駄目な模様。
あたしはこっちの1番と捉えたい。
けど、哉多は・・・もしかして・・・・・?



まさかね?
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