VALEN-TINE
哉多の才能にもびっくりし、あたし自身かなり焦った。
いろいろなことに関して。

あたしはすることもなく、メールをするのも面倒くさくなって、おかしいできたストーリーのようなこの日を、抜け出したかった。
本当、物語に描いた日のよう。

知らないこともたぁくさんあって、バレンタインとか、いらないって思ってたりとかしたりとか・・なんか・・わかんないっ!

頭の中がこんがらがって、気持ち悪いっ!

あたしは階段を下り、再度リビングに飛び込む。
まだ、哉多がキッチンを掃除していた。

「哉多、なんでそんなに料理好きなのに下手なの」

ムカッときた様子で、哉多はあたしを睨みつけながら言った。

「それはっもちろん・・・・・好きだから下手なのっ!」

哉多は屁理屈をいってはあたしを睨みつけた。
こういうの、絶対料理シーンあったらアウトだ、哉多。
あたしは1人呟くと、冷蔵庫を開けた。

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