お兄さんと【完】
それでかずちゃんも何やら衣装ケースからカーディガンを持ち出して羽織った。


「え?かずちゃんも外行くの?」


私が声をかけると、かずちゃんは振り返って私たちに不思議そうな顔を見せた。


「そうだけど?」


どうやらお兄さんが送ってくれる車に一緒に乗り込むつもりらしい。


「ダメダメ。かずは大人しく寝てなって。外寒いし、体調悪化したらまずいだろーが。」


こっちゃんがかずちゃんのカーディガンを脱がせて、ベッドへと背中を押す。


「そうだよ。テストに出席出来なかったら大変だよ?」


私もすかさずかずちゃんを引き止める。


「うーん。じゃぁ今日は悪いけど、休ませてもらうね?」
< 24 / 374 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop