10センチメートル☆ロマンス




 イタズラ……


 ママさん達の、イタズラ……。



「朝食の準備出来てるから下にいらっしゃい♪」


 その一言を伝えると、ママさんは部屋を出て行った。

 と、同時にクローゼットから着替えた蒼くんが出てきた。



「葵さん、多分母さんと父さんの仕業だよ。

 全く……子供じゃないんだから。
 葵さんもとりあえず着替えてきたら?」


 ずど――ん…と、頭にひび割れた石が乗って居るであろう私に一言言って、部屋を出ていった蒼くん。



 なんで平然としていられるのぉぉぉお?!







 ……頭を抱えて悶絶している私には、部屋を出てから顔を真っ赤にしていた蒼くんの事なんて、知るよしもなかった。



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