【完】想うのはこれから先も君ひとり
「優斗、ありがとう」


落ち着いてお礼を言う


「喜んでくれて良かったよ」


サプライズだなんて嬉しいに決まってる


「あたしね、優しい優斗も俺様な優斗も不器用な優斗も好き。」


あっ、優斗の顔が赤くなった


「杏莉…それ以上言うなよ。恥ずかしいから」


本当のことを言っただけなのに


「俺だって、ありのままの杏莉が好きだから。だから、もっと頼ってな?」


“俺はいつでも杏莉の味方だから”


と頭を撫でながら言ってくれた


涙は枯れる気配がない


「泣き虫杏莉」


あたしの泣き顔を見ながら笑う


「だって、嬉しいんだもん」


「分かったから。泣いてたらご飯美味しくないぞ?」


分かってるんだけど…


優斗は優しくキスをする。


するといつの間にか涙は止まっていた
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