【完】想うのはこれから先も君ひとり
それからはご飯を食べお風呂に入りファッション雑誌を読んでいた


「髪の毛乾かさねーと風邪引くぞ」


優斗はドライヤーを持ってきて乾かしてくれた


乾かしてドライヤーを片付けた後、優斗に抱き抱えられる


もう“降ろして”なんて言わないことにした。


恥ずかしいけど優斗の温もりを感じていたいから


「素直な杏莉も可愛いよ」


旅行から帰って来てからというもの…


1日1回は甘い囁きがあり朝と夜にはキスをするようになっていた


あたしが不安になるように優斗も不安だということが分かったから。


「杏莉、もうすぐしたら親父さんに会うことになりそうだ」


……忘れてた。


会わなきゃいけないんだったね。


「そんなに不安そうな顔しなくて良いから。俺だって居る」


優斗が居ると心強いな。
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