【完】想うのはこれから先も君ひとり
優斗はベッドに腰掛けた


「杏、おいで?」


あたしが近づくと優斗は後ろからギュッと抱きしめてくれる


最初は恥ずかしかったけど今はこれが1番落ち着く


「杏、宿題は済んだか?」


「うん。終わったよ」


休み時間中に愛花と終わらせた


こうやって優斗との時間を楽しみたい


考え事をしていると首筋に痛みを感じた


「マーキングした。俺のもの」


耳元で甘く囁かれた


優斗に愛されてるって実感出来て嬉しい


恥ずかしいけどね。


「優斗は…勉強、順調に進んでる?」


あたし、邪魔者じゃないかな?


「順調だよ。大変だけどな」


あたし、知ってるの。


あたしが寝るまでは傍に居てくれて…


それから勉強してること。


あたし、何も優斗の役に立ててないや。
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