桜吹雪*゚。新撰組乱。*゚【壱】
「え…?」
「母さんが、父さんを殺した、んだよ…俺たちを鬼にしたからっ…かはっ…ゴホッ……俺たちを鬼にしたのは…親戚の…おじさんじゃなくてっ、父さん…だったんだ…」
は?
イミガワカラナイ。
リカイデキナイ。
「父さんが?」
「父さんは…鬼の信者だった、からね…」
「そん、な…」
「でもなぁ…父さん、苦しんでた…何度も悔やんで、た…ゲホッ…」
「玖桜!もう言わないでいいっ
治療しないと死んじゃう!!」
「いいっよ…ゲホッ…最後に、さ…舞桜が側に居てくれて…良かったよ…ははっ…幸せだなぁ、お、れ…舞桜…舞桜…ずっと大好きだよ…」
「私も、だよ…」
「ははっ…鬼を、終わらせるって…言ったの、にごめ…んなぁ…
俺は…いつだって側に居るからな…」
お別れみたいじゃんか
まるで…最後みたいじゃんか。
「元気、でなぁ………………」